中村卓夫:かざり/ 空間

金沢の陶芸家、中村卓夫氏は二代目中村梅山の二男として生まれ、父のもとで陶芸を修行しました。作品は、象嵌した白土の上に色絵をほどこす梅山の代表的な技法(色絵象篏)を使って、現代の装飾的な陶芸を展開しています。器から始まった作品づくりは現在、最低限のうつわの用途をもたせた造形作品となり、琳派の光悦や宗達の意匠を現代にアレンジし、全く新しい装飾空間を演出しています。 京都で初めてとなる今回の展覧会では、「器になるコトをやめたうつわ」そして「箱をやめたハコ」のシリーズ作品を中心に、約20点を発表いたします。