艸居アネックスでは、小池一馬の個展「Paintings and Sculptures」を開催いたします。
小池は、画家・彫刻家として現在大阪を拠点に活動しています。各地の偶像をモチーフに作られる黒い陶の彫刻で知られている小池ですが、2018年以前はペインティングやドローイングを中心に発表をしていました。「Paintings and Sculptures」と題された本展では、黒い陶の彫刻8点に加え、新作のペインティングを7点展示いたします。
小池は近年、世界的に活躍するペインターたちと二人展を開催する機会に恵まれました。香港のAISHONANZUKAで、Djordje Ozbolt氏(2023)とJordy Kerwick氏(2024)、デンマークのHAGD ContemporaryでHenrik Godsk氏(2023)など、彼らの個性的なペインティングと自身のセラミック彫刻を合わせて空間を作ることが、小池にとって絵画について考える重要な機会となりました。
本展では2024年に入ってから制作が開始されたペインティングシリーズ 「Garden」が初めて公開されます。小池の母方の家族は代々、造園業を営んできました。庭に強く興味を持ち、造園の仕事に携わったこともある小池は「庭をモチーフにした絵画」を作りたいと長年構想してきたと言います。
本展では、これまで以上にペインティングと彫刻の関係性を意識した展示をめざし、空間を創造します。艸居アネックスでは、初の個展となるこの貴重な機会に是非ともご高覧いただければ幸いです。
小池一馬
1980年神奈川県生まれ。大阪府在住。幼少期をブエノスアイレス、高校時代をバルセロナで過ごす。2003 年、日本大学藝術学部美術学科彫刻専攻卒業。主な個展に「Prayer」cadet capela、パリ(2023)、私立大室美術館、三重(2021)、主な二人展に「In the Year of the Dragon」with Jordy Kerwick、AISHONANZUKA、香港(2024)、「Djordje Ozbolt and Kazuma Koike」AISHONANZUKA、香港(2023)、「Stille」with Henrik Godsk、HAGD Contemporary、オールボー(2023)、「小石景」with 石井亨、艸居、京都(2022)などがある。