MIKADO2は、山田周平、小池一馬、神馬啓佑の3人によるアーティスト・コレクティブです。2021年に活動をスタートさせました。既存のフォーマットに「欠落」または「ズレ」を作り出し、そこに一見すると無意味な遊びのような制作行為と態度を伴い補完することを試みています。
「ワニのためのフーガ」展ではMIKADO2は“担当制の共同制作”という形で絵画、彫刻、映像、インスタレーションなど様々なアプローチを駆使して、実体のわからない“神話の中のワニ”に迫ることを試みました。しかし“ワニ”は次から次へと姿を変え、結果的にスルリと逃げてしまい捕まえることはできなかったとMIKADO2は言います。
ザ・トライアングルを舞台に繰り広げられた“ワニをめぐる旅”の記憶を、MIKADO2のメンバーそれぞれが持ち帰り、咀嚼し、それをもとに単独で制作した新作を本展「Do You Know Me? 」で展示いたします。「ワニのためのフーガ」展と本展との「繋がり」を見つけて楽しんでいただけたら幸いです。
MIKADO2(みかど つー)
アーティスト・コレクティブ。2021年に結成。現在、山田周平、小池一馬、 神馬啓佑の3人で不定期に活動。 展覧会は、2021年「MIKADO2」瑞雲庵(京都);2022年「MIKADO2 - My baby collection」 TEZUKAYAMA GALLERY(大阪);2024年「ユクカワノナガレハタエズシテ、」高島屋T8ギャラリー(京都);「ワニのためのフーガ」京都市京セラ美術館 ザ・トライアングル(京都)がある。
山田 周平(やまだ しゅうへい)
京都市を拠点に活動。 主な個展に、2017年「WISH KISS LOVE HOPE」AISHONANZUKA(香港);2019年「Untitled yet」 Daiwa Anglo-Japanese Foundation(ロンドン); 2023年「目玉焼き」SOKYO ATSUMI(東京);「Escape, Cancellation, Freedom, Resistance, Deviance, Disconnection, Romance」ARTRO(京都);2024年「Just dance」Der-Horng Art Gallery(台南・台湾)などがある。主なグループ展に、2021年「タグチコレクション Next World 夢みるチカラ」いわき市立美術館(いわき・福島);2022年「Positionalities」京都市立芸術大学ギャラリー@KCUA(京都)などがある。主な受賞歴には2003年「写真新世紀」優秀賞受賞。2017年 ISCPアーティスト・イン・レジデンス・プログラム(ニューヨーク)に選出。主なコレクションには、タグチアートコレクション(東京);G Foundation(東京)などがある。
小池 一馬(こいけ かずま)
1980年神奈川県生まれ。現在大阪府を拠点に活動。幼少期をブエノスアイレス、高校時代 をバルセロナで過ごす。日本大学藝術学部美術学科彫刻専攻卒業。主な個展に、2021年 私立大室美術館(三重);2023年「Prayer」cadet capela(パリ);2024年 「Paintings and Sculptures」艸居アネックス(京都);2024年「Fish Scales and Tiger Dreams」The Fridge(ニューヨーク)。主な二人展には、2023年「Djordje Ozbolt and Kazuma Koike」AISHONANZUKA(香港);2023年「Stille」with Henrik Godsk、HAGD Contemporary(オールボー・デンマーク);2024年「In the Year of the Dragon」with Jordy Kerwick、AISHONANZUKA(香港)などがある。
神馬 啓佑(じんば けいすけ)
1985年愛知県生まれ。現在京都市を拠点に活動。2011年京都造形芸術大学大学院芸術研究科表現専攻修了。主な個展に、2018年「当然の結末#2(鑑賞と干渉、言語能力、円周軌道)」gallery parc (京都);2019年「当然の結末#6(共同住宅、個人的体験)」LEESAYA(東京);2024年「神馬 啓佑|通話中 / Iʼm calling」山山(京都)などがある。主なグループ展には、2014年「あれからの、未来の途中-美術・工芸・デザインの新鋭 12 人」京都市立芸術大学ギャラリー@KCUA(京都);2016年「VOCA展」上野の森美術館(東京);「肉とヴェール」京都芸術センター(京都);2021年「THE ヨエロ寸 -尋-」VOU(京都);2022年「じゃがいもがポテトになる時」VOU(京都)などがある。